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2026年9月更新 全部を同時に気にしない

再検査は3割で870円。
4項目そろえば0円です

放置してはいけない項目と、生活の見直しで様子を見る項目があります。まず、並べ替えます。

区分の意味を先に読む
順序急ぐ項目から
再検までにやることがある
本サイトは一般的な情報の整理です。判定の意味や必要な対応は、検査値・既往歴・服薬・年齢によって一人ひとり異なります。判定に「要精密検査」「要治療」がある場合は、自己判断で先延ばしせず、必ず医療機関を受診してください。

「要再検査」と「要精密検査」は別の区分です。要再検査は、同じ検査をもう一度やって数値を確かめるもの。要精密検査は、別の検査で原因を調べるものです。先に行くのは要精密検査のほうです。
費用は保険が使えます。初診料291点=2,910円、3割負担で窓口870円(厚生労働省 令和6年度診療報酬改定)。そして定期健康診断で4項目すべてに所見があった人は、労災保険の二次健康診断等給付で自己負担なし(労働者災害補償保険法第26条)。
結果表を見て、どこから手をつけるか分からないまま1年が過ぎる。いちばん多いのがこの流れです。金額と順番を先に出します。

このページの内容
  1. 再検査はいくらかかるのか
  2. 判定区分の読み方
  3. 急ぐ項目
  4. 生活で様子を見る項目
  5. 再検査までにやること
  6. 続ける仕組み

再検査はいくらかかるのか

先に金額を出します。保険が使える再検査なら、診察を受ける部分の値段は国が決めていて全国一律です。厚生労働省の令和6年度診療報酬改定で初診料291点=2,910円、再診料75点=750円。3割負担なら、窓口で払うのは初診870円・再診230円(10円未満は四捨五入)。ここに検査の点数が乗ります。検査の点数も国が決めているので、同じ検査なら、どの医療機関でも同じ額です。

そして、条件に当たれば0円です。定期健康診断で下の4項目すべてに所見があった人は、労災保険の二次健康診断等給付で自己負担なしになります(労働者災害補償保険法第26条)。下で条文と4項目を確認しました。

先に、いちばん先延ばしの理由になっているところを片づけます。健診は会社負担でも、再検査・精密検査は原則として自己負担です。ただし健康保険は使えます。健診そのものは病気の治療ではないので保険の対象外ですが、「所見があって医師が必要と判断した検査」は保険診療になります。

どこまでが会社負担で、どこからが自分の財布か

場面誰が払うか保険
定期健康診断そのもの会社(労働安全衛生法66条の健診)対象外(自由診療)
オプション検査(胃カメラ・腫瘍マーカーなど)会社の規程による。自己負担のことが多い対象外
再検査・精密検査原則、自分使える(所見にもとづく検査は保険診療)
二次健康診断等給付に当たる場合労災保険(自己負担なし)下で確認しました

健康保険が使えれば、窓口で払うのは原則3割です(年齢・所得により1〜3割)。

受付でこう言ってください。
「健康診断で◯◯を指摘されたので、その再検査で受診しました」
「健診の続き」として話すと自由診療に振られることがあります。指摘された項目を具体的に言うのが確実です。結果表を持っていってください。

4項目すべてに所見があるなら、労災保険で無料になります

ここは知られていません。労働者災害補償保険法 第26条の二次健康診断等給付です。

条文はこうです。定期健康診断で「血圧検査、血液検査その他…厚生労働省令で定めるもの」が行われ、「当該検査を受けた労働者がそのいずれの項目にも異常の所見があると診断されたとき」に、その請求に基づいて給付されます。

労災保険法施行規則 第18条の16 が定める4つの検査

号検査
一血圧の測定
二血中脂質(LDLコレステロール、HDLコレステロール、または血清トリグリセライドの量)
三血糖検査
四腹囲の検査またはBMIの測定(BMI=体重kg÷身長m÷身長m)

出典:労働者災害補償保険法第26条/同法施行規則第18条の16(e-Gov法令検索で2026年9月17日に確認)。

条件は「いずれの項目にも」です。4つのうち1つでも正常なら対象になりません。逆に4つすべてに所見が付いているなら、二次健康診断(年度1回)と特定保健指導が自己負担なしで受けられます。
ただし請求が要ります。条文は「その請求に基づいて行う」です。黙っていても来ません。
また、すでに脳血管疾患・心臓疾患の症状があると認められる人は対象外とされています(同条第1項かっこ書き)。
提出の期限も決まっています。施行規則第18条の17は、二次健康診断の結果を事業主へ提出する期間を3か月としています。

健診結果に血圧・血中脂質・血糖・腹囲(BMI)の4つすべてに所見が付いていたら、まず勤務先の担当か、健診を受けた医療機関に「二次健康診断等給付は使えますか」と聞いてください。使えるなら、費用の話は消えます。

判定区分の読み方

区分は「緊急度」ではなく「次の行動」を示す

異常なし/経過観察:次回の健診まで、生活の維持。
要再検査:その項目をもう一度測る。一時的な変動かどうかの確認が目的。
要精密検査:別の検査で原因を調べる。ここは先延ばししない。
要治療/要医療:すでに治療の対象。受診が前提。

混同されやすいのが「要再検査」と「要精密検査」です。前者は同じ検査をもう一度、後者は原因を調べる別の検査で、意味が違います。

そして「経過観察」は放置ではありません。次回まで何もしないと、次回も同じか、悪化して返ってきます。

急ぐ項目

次に該当する場合は、結果を受け取った時点で受診の予約を取る領域です。

そのまま放っておけない項目

健診結果の指摘次にやること放置すると
便潜血が陽性大腸の精密検査(内視鏡)痔があっても、それだけで説明はつきません
胸部・胃部の画像で所見の指摘指示された精密検査所見の正体が分からないまま時間が過ぎる
血糖・HbA1cが高い判定内科を受診自覚症状が出てからでは進行しています
血圧が明らかに高い健診結果の記載にある受診の目安に従う自覚しにくい
腎機能(eGFR・尿たんぱく)の指摘内科を受診自覚症状が出にくい領域です
貧血の進行/体重の急な減少原因の確認原因が別にあることがある

共通するのは、自覚症状が出た時点では手遅れになりやすい項目だということです。

共通するのは、自覚症状が出た時点では手遅れになりやすい項目です。ここを後回しにするのが、健診を受ける意味を最も損ないます。

生活で様子を見る項目

一方で、数値の程度によっては生活の調整が先に置かれる項目もあります(判定の指示が優先です)。

・中性脂肪・コレステロール:食事内容と飲酒、体重
・肝機能(AST・ALT・γ-GTP):飲酒量と体重
・尿酸:飲酒、食事、水分
・体重・腹囲:全体に効く土台

これらは相互に関係しています。体重が動くと、複数の項目が同時に動く。だから最初に手をつけるのは体重と飲酒であることが多い。

→ 2週間でやること/食事管理の続け方

再検査までにやること

再検査までに何もしないと、同じ結果が返ってきます。短期間でも変わる項目があります。

・飲酒を止める(または大幅に減らす)。肝機能・中性脂肪は数週間で動くことがあります
・前日の食事と絶食時間を指示どおりにする。条件が違うと比較になりません
・睡眠を確保する。血圧・血糖に影響します
・薬とサプリを申告する。数値に影響するものがあります

ただし「一時的に数値を良く見せる」ことが目的ではありません。再検査は状態を正しく測るための機会です。条件を揃えることが目的です。

食事の管理を、続けられる形にする

指摘された項目に応じた食事の設計は、自炊だけで続けるのが難しい部分です。管理栄養士監修の宅配食があります。

掲載する価格・栄養価は各社公式サイトの公表値です。治療用の食事は必ず主治医・管理栄養士の指示に従ってください。広告(PR)を含みます。

続ける仕組み

健診の結果が毎年同じなのは、結果を受け取った直後の2週間しか行動が続かないからです。

①記録は体重だけにする。朝、同じ条件で。項目を増やすとやめます。

②結果表を並べて保管する。1年ぶんでは傾向が分かりません。3年分を並べると方向が見えます。

③再検査の予約を、結果を見たその日に取る。「落ち着いたら」は来ません。

→ 2週間でやること/40代からの体の変化/複数の不調が同時にあるとき

健康診断で引っかかったときのガイドの記事一覧

一次情報の確認先

このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。

次に見ておくガイド