食事をどう回すか
食事は毎日3回、休みなく来ます。ここが崩れると、他の全部が崩れます。
制限がある場合
退院時に食事の指導を受けている場合、その内容が最優先です。まず栄養指導の内容を確認してください。
よくある制限:
・塩分(高血圧、心臓、腎臓)
・たんぱく質(腎臓)
・カロリー・糖質(糖尿病)
・水分(心臓、腎臓)
・やわらかさ・とろみ(飲み込みに不安がある場合)
問題は、これを毎食、家庭で計算し続けるのは現実的ではないことです。最初の1週間はできても、続きません。
そこで、制限に対応した宅配食を組み込むという選択肢があります。成分が管理されているため、計算の負担がなくなります。ただし、実際に使う前に主治医や管理栄養士に確認してください。制限の内容は個人で違います。
管理栄養士監修の制限食の内容を見る
制限の内容は個人により異なります。利用前に主治医・管理栄養士にご確認ください。
- 相談・見積もりは無料の場合があります
- 1食あたりの金額と栄養成分が、商品ごとに出ています
- サービス内容は地域により異なります
作れない日の受け皿
「作れない日」は必ず来る
・自分が体調を崩した日
・仕事が遅くなった日
・通院の付き添いで1日つぶれた日
・気力が続かない日
この日のために、何もしなくても食事が出る状態を作っておく。これが続けるための最大の工夫です。
用意しておくもの:
・冷凍の宅配食を常にいくつか(温めるだけ)
・レトルト・缶詰(制限がない場合)
・配食サービスの定期利用(安否確認を兼ねられるものもあります)
1つ目には冷凍庫の容量が必要です。一般的な冷蔵庫の冷凍室では数食分しか入りません。まとめて置ける容量があるかどうかで、この方法が機能するかが決まります。
冷凍庫のレンタル料金を確認する
家庭・法人どちらも対応。設置条件をご確認ください。
- 相談・見積もりは無料の場合があります
- 1食あたりの金額と栄養成分が、商品ごとに出ています
- サービス内容は地域により異なります
飲み込みに不安がある場合
退院後にむせる、飲み込みにくいといった様子がある場合、自己判断で対応しないでください。誤嚥は肺炎につながることがあります。
やること:
・主治医または訪問看護師に相談する
・言語聴覚士による評価を受けられるか確認する
・食事の形態(きざみ、やわらか、とろみ)の指示を受ける
・食べる姿勢を整える(角度、首の位置)
・食事中は目を離さない
形態の指示が出た場合、家庭で毎食その形に調理するのは負担が大きい領域です。嚥下に対応した宅配食もあります。ただしどの段階の形態が適切かは専門職の判断が必要なので、必ず確認してから選んでください。
嚥下対応の冷凍惣菜の内容を見る
適切な食形態は専門職の判断によります。利用前にご確認ください。
- 相談・見積もりは無料の場合があります
- 1食あたりの金額と栄養成分が、商品ごとに出ています
- サービス内容は地域により異なります
買い物の負担を減らす
意外に負担が大きいのが買い物です。特に離れて暮らしている場合、買い物のためだけに通うのは続きません。
減らす方法:
・ネットスーパーの定期配送
・宅配食の定期便(買い物そのものをなくす)
・日用品はまとめて定期購入にする
・介護保険の訪問介護で買い物代行を頼める場合がある(本人の分に限られます)
宅配食は1食いくらか(お試しセットの公表価格)
| 種類 | 6食セット(税込) | 1食あたり |
|---|---|---|
| ムース食 | 4,688円 | 781円 |
| バランス健康食 | 4,881円 | 814円 |
| 塩分制限食 | 5,140円 | 857円 |
| カロリー制限食 | 5,140円 | 857円 |
| やわらか食 | 5,594円 | 932円 |
| タンパク制限食 | 5,659円 | 943円 |
出典:メディカルフードサービス公式サイトの公表価格(2026年9月17日確認)。1食あたりは当サイトが6で割った値です。
全部を置き換える必要はありません。1食800円として週2食だけ入れるなら、月8食で約6,400円。これで「買い物に行けない日」が消えます。
制限食が必要なら、自炊で塩分やタンパク質を毎食計算するほうが、続きません。
最後の点は本人の生活援助としての枠内なので、家族の分は含められません。ここを混同すると、後で問題になります。→ 保険で頼めないこと
親の入院・退院後の生活ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。