本ページはアフィリエイト広告を利用しています。制度の記載は厚生労働省と市区町村の公表資料で確かめ、確かめた日を各所に書いています。

3月に申請すると1枚、4月なら8枚です

自己負担の安い順です。自分の区の行を見てください。

東京23区と2市の訪問理美容(1回あたりの自己負担・安い順・2026年10月2日確認)

自己負担自治体年の上限/申請月で変わるか対象
無料大田区年4枚(10月以降の申請は年2枚)65歳以上で常時寝たきり
無料江東区年6回以内在宅65歳以上で要介護3・4・5
230円(非課税)
770円(課税)
中央区年6枚要介護2以上の寝たきりまたは認知症。★洗髪は別料金(自己負担)
450円(店舗)
600円(在宅)
渋谷区年6枚(2か月に1枚)。申請月で枚数が変わるが、枚数の表は非公表65歳以上で要介護4・5。★区指定の104店でしか使えません
500円港区/足立区/葛飾区/練馬区年5〜6回(練馬は2〜3月申請で1枚)65歳以上で要介護3〜5
600円墨田区2か月に1枚在宅で要介護3以上
無料〜640円杉並区(所得に応じて)最大6枚(申請月で変わる)要介護1〜5。★出張費相当分だけ。カット代は全額自費
710円千代田区★年8枚。申請を受け付けた日によって8枚〜1枚の8段階65歳以上で要介護3以上
800円江戸川区年度内6枚(10月以降は3枚)40歳以上で要介護4または5
1,000円文京区年最大6回。申請月で変わるが、枚数の表は非公表座位を保てない状態、または重度の認知症で在宅
1,000円台東区公表なし要介護4・5。★窓口は区ではなく社会福祉協議会
1,000円世田谷区年6枚65歳以上で要介護3〜5
1,400円豊島区(介護保険料の所得段階4〜16)公表なし65歳以上・要介護3〜5かつ歩行または外出が困難
1,500円中野区/板橋区(課税世帯)年6枚要介護3〜5
2,000円品川区年6枚★40歳以上で在宅の寝たきり等。窓口は社会福祉協議会
2,000円北区★券ではなく、年4回(5・8・11・2月)の派遣★40歳以上で要介護4・5
2,000円荒川区★年6枚。申請月によって6枚〜1枚の6段階65歳以上で要介護4・5
2,000円目黒区/新宿区/横浜市/名古屋市年4〜6回新宿区は要介護4・5。目黒区は要支援1から

出典:各市区の公表内容(2026年10月2日確認)。金額・条件・枚数は年度ごとに変わります。豊島区は、区の行政資料に「令和6年度末事業終了」という記載がある一方、制度ページと令和8年4月のくらしのガイドには掲載が続いています。実施の有無は高齢者福祉課にご確認ください。

★千代田区は、申請を受け付けた日で交付枚数が8段階に変わります。 4月1日〜5月15日なら8枚、2月16日〜3月31日なら1枚。8倍の差です。 荒川区も6枚〜1枚の6段階、大田区と江戸川区は10月以降の申請で半分になります。 窓口で聞くべきは「制度があるか」ではなく「今月申請したら何枚もらえるか」です。

★好きな美容院を呼べるとは限りません。 渋谷区は「高齢者理容・美容利用券は、この名簿にあるお店以外では使えません」と明記していて、対象は104店。 千代田区は理容店・美容店組合の一覧から、中央区と墨田区は協力店の一覧から選びます。 親が長年通っていた店に来てもらう、は通らないことがあります。

★「無料」や「◯円」が、何に対する金額かが区で違います。 杉並区は出張費相当分だけの助成で、カット代は全額自費です。 中央区は洗髪が含まれず、希望すると追加料金(自己負担)。荒川区は「理容サービスについては調髪のみ」。 金額だけを見て比べると、実際に払う額を読み違えます。

★台東区と品川区は、区の高齢者福祉の一覧ページに載っていません。 台東区は障害福祉のページと「高齢者の手引き」PDF、品川区は障害福祉のカテゴリの中にあります。 高齢者のページだけ見て「うちの区には無い」と判断しないでください。

このページの内容
  1. 申請する月で、もらえる枚数が変わる
  2. どの店でも呼べるわけではない
  3. その金額は、何に対する金額か
  4. 出張でしてもらえる人の条件
  5. 介護している家族も対象になり得る
  6. 市区町村の助成制度
  7. 介護保険との関係
  8. 窓口に行かずに申請できる区
  9. 事業者に確認する項目
  10. 当日までに用意するもの
  11. よくある疑問

申請する月で、もらえる枚数が変わる

これは制度の中身ではなく、申請のタイミングの話です。知らないと確実に損をします。

千代田区:申請を受け付けた日による交付枚数(区が公表している表)

申請受理日交付される枚数
4月1日〜5月15日8枚
5月16日〜6月30日7枚
7月1日〜8月15日6枚
8月16日〜9月30日5枚
10月1日〜11月15日4枚
11月16日〜12月31日3枚
1月1日〜2月15日2枚
2月16日〜3月31日1枚

出典:千代田区「訪問理美容サービス」(2026年10月2日確認)。「ご利用できる交付限度枚数は、申請受理日により異なります」と明記されています。

★同じ制度、同じ条件の人でも、4月に出すか3月に出すかで8倍違います。 自己負担は1回710円なので、8枚なら年5,680円分、1枚なら710円分です。

申請月で枚数が変わると公表している自治体

自治体変わり方
千代田区申請受理日で8枚〜1枚の8段階(表を公表)
荒川区4〜5月6枚/6〜7月5枚/8〜9月4枚/10〜11月3枚/12〜1月2枚/2〜3月1枚(表を公表)
大田区年4枚。10月以降の申請は年2枚
江戸川区年度内6枚。10月以降は3枚
練馬区・杉並区2〜3月の申請で1枚
渋谷区・文京区「申請月により枚数が異なります」と書いてあるが、枚数の表は公表していない
北区券ではなく年4回(5・8・11・2月)の派遣。3月に申し込んでも、次は5月

出典:各区の公表内容(2026年10月2日確認)。

★年度末に気づいたら、4月まで待つという選択があります。 3月に千代田区で申請すると1枚。4月1日まで待てば8枚です。 ただし待っている間は使えません。いま必要なら出して、翌年度に改めて申請してください。

★渋谷区と文京区は「申請月で変わる」とだけ書いて、表を出していません。 窓口に「今月申請したら何枚ですか」と聞くしかありません。

どの店でも呼べるわけではない

親が40年通っていた美容院に来てほしい。そう思うのが自然です。 ところが、区が決めた店からしか選べないことがあります。

利用できる事業者(2026年10月2日確認)

区公表されていること
渋谷区「渋谷区指定の理容・美容店で利用できます」。名簿にも「この名簿にあるお店以外では使えません」と明記。理容46店+美容58店の計104店(令和8年4月1日現在)。訪問できるかは名簿の「出張」欄で分かります
千代田区「区と契約している理容師・美容師」。利用券に同封される理容店・美容店組合の一覧表から選ぶ
中央区「『理容・美容サービス協力店一覧』にある協力店の中から選んでください」
墨田区「『協力店名簿』の中からお近くの店に連絡をして」(区が理美容店一覧を公表)
品川区・豊島区・北区・荒川区・文京区・台東区公表なし。登録店に限るのか、好きな店を呼べるのかが書かれていません

出典:各区の公表内容(2026年10月2日確認)。北区は「理容師または美容師を派遣し」、豊島区は「理美容店から自宅へ出張し」という書き方で、区が手配する形に読めますが、店の一覧は公表されていません。

★先に店を決めてから申請すると、やり直しになります。 渋谷区のように名簿が公表されている区は、申請前に名簿を見て、親の家に来られる店があるか確かめてください。

その金額は、何に対する金額か

「無料」と書いてあっても、何もかもが無料とは限りません。

自己負担に含まれるもの(2026年10月2日確認)

区公表されていること
杉並区★出張費相当分だけの助成。カット代は全額自費です
中央区理容は調髪(洗髪なし)・顔そり、美容はカット(洗髪なし)+ポイントメイク等。洗髪を希望すると追加料金(自己負担)
荒川区「理容サービスについては、『調髪のみ』になります」
渋谷区「普通調髪(カット)ができます。差額を支払うことでパーマや毛染めができるお店があります」
北区「調髪料金2,000円を負担していただきます」=調髪料そのものが自己負担
豊島区「散髪・洗髪(ドライシャンプー)を行います」=洗髪が含まれる
千代田区・墨田区施術後に利用券1枚と自己負担金を理美容師に渡す(内訳の説明はなし)

出典:各区の公表内容(2026年10月2日確認)。顔そりについて書いている区は、確認した範囲では中央区だけでした。

★杉並区は「無料〜640円」と見えますが、カット代は別に払います。 自宅カットの相場で考えると、実際に払う額は他区より高くなることがあります。

★豊島区は施術中に家族の付き添いが要ります。 「施術中は、ご家族や介護担当のかたの付き添い協力が必要になります」と明記されています。 仕事を休む必要があるかどうかも、先に確かめてください。

出張でしてもらえる人の条件

美容師・理容師は、原則として美容所・理容所以外の場所で業を行うことができません。出張でしてもらえるのは、政令で定められた場合に限られます。そのひとつが「疾病その他の理由により理容所又は美容所に来ることができない者」に対して行う場合です。

この「疾病その他の理由」が何を指すかについて、厚生労働省が通知を出しています(平成28年3月24日 生食衛発第324001号)。

通知が示している対象(厚生労働省の通知より)

区分内容
本人の状態による場合疾病のほか、骨折・認知症・障害・寝たきり等の要介護状態にある等、社会通念上、理容所又は美容所に来ることが困難と認められる者
家族の養護・介護による場合自宅で乳幼児の育児または要介護高齢者等の介護を常時行っており、他の支援が利用困難で、当該家族の安全性を確保することが困難になると認められる者

対象にあたらない人への出張施術は法違反となります。事業者が対象を確認するのは、そのためです。

「要介護認定を受けていないと頼めない」わけではありません。骨折や障害、認知症も挙げられています。判断の基準は認定の有無ではなく、来店が困難と認められるかどうかです。

介護している家族も対象になり得る

上の表の下段は、あまり知られていません。介護されている本人だけでなく、常時介護している家族自身も、条件を満たせば出張の対象になり得ます。

自分の場合はどちらか

自宅で要介護の親を常時介護しており、目を離せない

他に支援を頼める人がいない状況で、家を空けると本人の安全が確保できないのであれば、通知が示す要件に近い状況です。事業者に状況を伝えて確認してください。

デイサービスに行っている時間帯なら外出できる

その時間に美容所へ行けるのであれば、来店が困難とは言いにくい状況です。まず通えるかを検討してください。

自宅で乳幼児の育児を常時行っており、預け先がない

こちらも通知に明記されています。育児と介護は同じ扱いで書かれています。

一時的に忙しくて行く時間がない

「安全性を確保することが困難」とは異なります。対象外と考えるのが自然です。
該当するかどうかを最終的に判断するのは事業者です。状況を正確に伝えてください。曖昧なまま依頼すると、当日になって断られることがあります。

市区町村の助成制度

多くの市区町村が、在宅の高齢者や障害のある方を対象に訪問理美容の助成制度を設けています。名前が揃っていないので、区のサイトで「訪問理美容」と検索しても出ないことがあります。実際の名称は「高齢者訪問理美容サービス」(世田谷区・杉並区)、「ねたきり高齢者訪問理美容サービス」(足立区)、「訪問理美容サービス券」など。「ねたきり」「高齢者」「理美容」のどれかで探すと見つかります。

先に、助成を使わない場合の金額を置きます。これがないと、助成の価値が分かりません。訪問美容事業者30社を調べた公表値(GO!CHOKI・関東/関西/東海の30社をランダム抽出)では、自宅でのカットが平均4,234円、出張費が平均962円。合わせて1回5,196円です。施設ならカット平均3,008円+出張費平均611円=3,619円。

助成を使う場合と、使わない場合(1回あたり・当サイト計算)

自費(自宅)自費(施設)助成あり
カット平均4,234円平均3,008円—
出張費平均962円平均611円—
1回の合計5,196円3,619円500〜2,000円
年6回なら31,176円21,714円3,000〜12,000円
差——年19,176〜28,176円

自費は訪問美容事業者30社の調査による公表値(GO!CHOKI・関東/関西/東海のランダム抽出)。助成の自己負担は下の3自治体の公表値。合計と年額は当サイト計算。カラーやパーマは別料金です(自宅のカラー平均5,852円・パーマ平均6,638円)。

年6回で約2万円の差です。そして助成は申請しないと1円も出ません。「知らなかったから自費で払っていた」がいちばん多い損のしかたです。下の3自治体の数字を見て、自分の市区町村に同じものがあるかを先に聞いてください。

実際の助成額を10自治体ぶん並べます。「違いがあります」で終わらせると調べる気が起きないので、公表されている数字をそのまま置きます。

11区市の訪問理美容サービス(各市区の公表内容)

自治体自己負担その額に含まれるもの年の上限対象者
港区1回500円調髪年6回65歳以上で要介護3〜5(入院中は対象外)
足立区1回500円調髪年6回65歳以上の在宅で要介護3・4・5、ねたきり等のため理美容店に行くことが困難な方
葛飾区1回500円カット(調髪)のみ。顔剃り・ドライシャンプー・ヘアカラー・メイクは別料金年6回(2か月に1回)65歳以上で要介護3以上で外出が困難な方。または身体障害者手帳1・2級/愛の手帳1・2度で外出が困難な方
江戸川区1回800円カット代に含まれる。その他のサービスは別途料金年度内6枚。10月以降に申請すると3枚まで40歳以上で介護保険の要介護4または5の在宅の方
板橋区生活保護等は無料/非課税世帯500円/課税世帯1,500円施術料年6枚65歳以上で要介護3以上で理(美)容室に出向けない方(区内で介護を受けている方)
世田谷区1回1,000円調髪年6枚65歳以上で要介護3〜5、理美容店に行くことが困難な方
中野区1回1,500円調髪年6枚(2か月に1枚)要介護3〜5で、在宅で寝たきりまたは認知症により調髪が困難な方(介護保険特別給付/入院中は対象外)
目黒区1枚2,000円施術申請月で1〜4枚(4〜6月=4枚/7〜9月=3枚/10〜12月=2枚/1〜3月=1枚)65歳以上で要支援1〜要介護5。ねたきり・座位が保てない・重度の認知症など。在宅または治療のため入院中も対象
横浜市1回2,000円カット代年6回おおむね65歳以上の在宅高齢者で要介護4・5/要支援1〜要介護3は福祉保健センター長が特に必要と認めた方(在宅が条件)
名古屋市1回2,000円(税込)施術1年度6回65歳以上で要介護3〜5、外出により利用が困難な方
杉並区所得に応じて無料〜640円出張費相当分の一部負担だけ。カット代金は全額自費最大6枚。申請月で変わる(4〜5月=6枚/6〜7月=5枚/8〜9月=4枚/10〜11月=3枚/12〜1月=2枚/2〜3月=1枚)要介護1〜5で寝たきり等により外出困難な方。施設入所者・入院中・他の訪問理美容サービス利用者は除く
大田区無料出張理髪・美容サービス年4枚(10月以降の申請は年2枚)65歳以上で常時寝たきり、理・美容店に行くことが困難な方
江東区利用者負担なし(無料)出張調髪サービス年6回以内(2か月に1回の割合)区内に在宅の65歳以上で要介護3・4・5、疾病等により自ら理・美容店に行くことが困難な方。入院・施設入所者は対象外
練馬区利用券1枚につき500円出張調髪年5回(初年度は申請月で1〜5枚)65歳以上で要介護3〜5の外出困難な方。特別養護老人ホーム入所者は対象外
新宿区1回2,000円理美容サービス年6回まで(申請月で変わる)65歳以上の在宅で要介護4・5/身体障害者手帳1・2級/愛の手帳1・2度/寝たきりと同様の状態で外出困難な方

出典:各市区の公表ページ(港区・目黒区・世田谷区・杉並区・足立区・葛飾区・板橋区は2026年9月22日、江戸川区は2026年9月23日、横浜市・名古屋市・中野区は2026年9月18日、大田区・江東区・練馬区・新宿区は2026年10月2日確認)。横浜市は自動車を使った場合の駐車場代1回500円を別に負担する場合があるとしています。

★大田区と江東区は無料です。新宿区は1回2,000円。同じ「訪問理美容の助成」という名前で、自己負担が0円から2,000円まで割れています。年6回なら年12,000円の差です。

★しかも、負担が重い区ほど条件がゆるいわけではありません。新宿区は要介護4・5からで条件が最も厳しいのに、自己負担は最も高い2,000円。 一方で江東区は要介護3から使えて無料です。「高いほうが手厚い」は成り立ちません。

★回数も揃っていません。大田区は年4枚、練馬区は年5回、ほかの多くは年6回。 そして申請が遅いほど枚数が減ります。大田区は10月以降の申請で年2枚、練馬区は2〜3月申請で1枚、杉並区も2〜3月で1枚。 4月に申請するか3月に申請するかで、もらえる枚数が最大6倍変わります。

いますぐ確認することは1つです。「自分の区にこの制度があるか」ではなく、「今月申請したら何枚もらえるか」を聞いてください。 年度の後半なら、来年度4月まで待ったほうが枚数が増えることがあります。ただし待つあいだは自費(1回5,196円)です。残りの月数と枚数で計算してください。

並べると、3つのことが分かります。

並べて分かったこと

#分かったことだから何をするか
★「自己負担が安い区」が、いちばん安いとは限らない。港区・足立区の500円は調髪込み、葛飾区の500円はカットのみ込みで顔剃り・カラーは別。杉並区の無料〜640円は出張費相当分だけで、カット代は全額自費自己負担額を見る前に、「その金額にカット代は入っていますか」と聞く。ここを外すと、1回500円のつもりが4,700円になる
①込みの区どうしでも500円〜2,000円で4倍違う(港区・足立区・葛飾区500円/目黒区・横浜市・名古屋市2,000円)自費5,196円との差は、港区なら1回4,696円。年6回で28,176円
②対象の要介護度が区によって別物。港区・中野区・名古屋市・世田谷区・足立区・葛飾区・板橋区は要介護3から。杉並区は要介護1から、目黒区は要支援1から。横浜市は原則要介護4・5「要介護3じゃないから無理」と決めつけない。要介護1・2でも、杉並区・目黒区のような区なら入口がある
③入院中の扱いが逆。港区・中野区・杉並区は対象外。目黒区は「在宅または治療のため、医療機関に入院中であること」と明記入院中でも使える区がある。病院で髪が伸びたまま、というのは避けられる
④所得で自己負担が変わる区がある。板橋区は生活保護等は無料/非課税世帯500円/課税世帯1,500円の3段階。杉並区も所得に応じて無料〜640円「うちは1,500円だから」で諦めない。非課税なら3分の1になる区がある
⑤要介護認定がなくても入口がある区。葛飾区は身体障害者手帳1・2級または愛の手帳1・2度で外出困難なら、要介護認定と別ルートで対象になる手帳を持っているなら、介護の窓口ではなく障害の要件で聞く
⑥年齢の下限が65歳とは限らない。10区市が「65歳以上」とする中で、江戸川区だけは「40歳以上」40〜64歳でも、介護保険の第2号被保険者として要介護4・5の認定を受けていれば対象になる区がある。若年性認知症や難病で介護を受けている家族は、年齢で諦めない

同じ「訪問理美容の助成」という名前でも、中身はここまで違います。

★申請する月で、もらえる枚数が変わる区があります。3区で確認できました。
目黒区は4〜6月に申請すれば4枚、1〜3月なら1枚。杉並区はもっと細かく、4〜5月なら6枚、2〜3月なら1枚。江戸川区は年度内6枚だが、10月以降の申請は3枚までです。年度で区切られているためで、同じ人が同じ条件で申請しても、3月に出すか4月に出すかで、目黒区なら3枚、杉並区なら5枚違います。
いっぽう世田谷区・足立区・港区・中野区・葛飾区・板橋区は、いつ申請しても年6枚(6回)と公表しています。
つまり最初にやることは、「自分の区は月で減る型か、一律6枚の型か」を聞くことです。減る型なら、いま2〜3月であれば4月まで待つほうが枚数は多くなります。4〜5月なら、その月のうちに出してください。江戸川区のように9月末が境目の区もあるので、「いつまでに出せば満額ですか」と日付で聞くのが確実です。
この表から読み取れることは3つです。
①カット代込みの区なら、1回500〜2,000円・年6回。自費で頼むより安いかどうかは、この額と事業者の料金を並べれば決まります。ただし杉並区のようにカット代が別の区もあるので、まず「込みかどうか」です。
②要介護3が分かれ目になっていることが多い。横浜市だけは要支援1〜要介護3も「特に必要と認めた」場合に開きます。要介護3未満で断られたら、「特に必要と認める運用はありますか」と聞いてください。
③年6回=2か月に1回。それ以上は自費です。年間の回数から先に予定を組むほうが、あとで足りなくなりません。

窓口に行かずに申請できる区があります

ここがいちばん抜けやすいところです。寝たきりの家族を抱えていて、区役所まで行く時間が取れない。だから制度を調べたのに、申請でまた止まる。その必要がない区があります。

申請先(各区の公表内容)

自治体申請先ネットで出せるか
杉並区インターネット申請フォーム/ケア24(地域包括支援センター)/郵送(区役所 高齢者在宅支援課 管理係)出せる
板橋区高齢政策課/区内19か所のおとしより相談センター/郵送/電子申請フォーム出せる
江戸川区インターネット/窓口/郵送(江戸川区福祉部介護保険課 相談係・区役所本庁舎南棟2階2番窓口)出せる
世田谷区あんしんすこやかセンター/各総合支所 保健福祉課公表ページに記載なし
葛飾区高齢者支援課 在宅サービス係(区役所2階 201番窓口/電話 03-5654-8299)公表ページに記載なし

出典:各区の公表ページ(2026年9月22日確認)。ここに無い区でも、地域包括支援センターが窓口を兼ねていることが多いので、まず最寄りのセンターに電話してください。

地域包括支援センターは、区ごとに呼び名が違います。
世田谷区は「あんしんすこやかセンター」、杉並区は「ケア24」、板橋区は「おとしより相談センター」。 区のサイトで「訪問理美容」が見つからないときは、「地域包括支援センター」で検索すると、その区での呼び名に行き着きます。 そこへ電話すれば、制度の有無・申請書・指定事業者の一覧まで一度に聞けます。本人が動けなくても、家族からの相談で構いません。

窓口で確認する6項目

「指定事業者の有無」を先に確認してください。事業者を決めてから助成を調べると、その事業者が対象外で、選び直しになることがあります。順序は「助成を確認 → 使える事業者から選ぶ」です。

担当のケアマネジャーがいる場合、この確認はケアマネジャーに聞くのが早い方法です。地域の制度と事業者の両方を把握していることが多いためです。世田谷区は「あんしんすこやかセンター」、杉並区は「ケア24」、足立区は「地域包括支援センター」と、同じものを別の名前で呼んでいます。区のサイトで「地域包括支援センター」を探せば、その区での呼び名に行き着きます。

指定事業者は、自分で探さなくて構いません。
この助成は「区が指定した事業者」でしか使えない自治体がほとんどです。自分で見つけた店に来てもらっても、券は使えません。先に区へ電話して、指定事業者の一覧をもらってください。一覧は窓口に置いてあるか、区のサイトにPDFで載っています。
電話でそのまま聞く言葉:「訪問理美容の助成を使いたいので、指定事業者の一覧をください。あと、いま申請すると券は何枚もらえますか。」枚数は申請した月で変わります(下の表のとおりです)。

介護保険との関係

訪問理美容は介護保険のサービスではありません。訪問介護のヘルパーに散髪を頼むことはできず、理美容師の資格を持つ人が行う必要があります。

何がどの制度か

やること使える制度費用の出どころ
カット・カラー・パーマなどの理美容介護保険は使えない自費。市区町村の助成があれば一部
整髪・洗髪などの身体介護に含まれる範囲訪問介護(身体介護)介護保険
理美容師による出張施術自費サービス自費+自治体の助成
施設に入所している場合の理美容施設が手配していることがある。助成は原則使えない(杉並区・港区・中野区は施設入所者を対象外と明記)自費。施設が業者と契約していることが多い

「ヘルパーに髪を切ってもらう」ことはできません。整えることと、理美容の施術は別に扱われます。

介護保険で頼めることと頼めないことの切り分けは、頼めないこと一覧にまとめています。

自治体の制度は、分野をまたいで存在します。理美容だけでなく、 見守り機器の助成や 配食サービス、 おむつ・用具の給付も、 同じ窓口(高齢福祉担当課・地域包括支援センター)で一度に聞けます。 何度も足を運ばずに済むよう、聞きたいことをまとめてから行ってください。 なお在宅の重度の方への手当は障害福祉の担当が窓口で、 高齢福祉の窓口では案内されないことがあります。分けて聞いてください。

事業者に確認する項目

問い合わせのときに聞くこと

項目聞くことなぜ効くか
対応地域自宅の住所が範囲内か範囲外だと出張費が別に必要か、そもそも不可
料金の内訳技術料と出張費が別か、込みか総額で比べないと安く見えることがある
寝たまま対応ベッド上でカットできるか起き上がれない場合は必須の条件
洗髪の可否水を使うか、ドライシャンプーか自宅の設備によってできることが変わる
車椅子対応座位のまま施術できるか移乗の手間が変わる
自治体の指定助成制度の指定事業者か助成が使えるかがここで決まる
キャンセル体調不良で当日に中止する場合の扱い介護では当日の体調変化がよくある

最後の項目は見落とされがちです。当日の体調で中止になることは珍しくありません。先に条件を聞いてください。

当日までに用意するもの

準備の順序

  1. ① 場所を決める椅子に座れるか、ベッド上か。動線に物がないか確認する。
  2. ② 床を養生する新聞紙やレジャーシートを敷く。切った髪の片づけが楽になる。
  3. ③ 電源を確保するバリカンやドライヤーを使う場合、コンセントの位置を確認する。
  4. ④ タオルを用意する何枚必要かは事前に聞いておく。
  5. ⑤ 体調を伝える当日の様子、服薬、皮膚の状態など、伝えるべきことを整理しておく。
  6. ⑥ 支払い方法を確認する現金のみか、助成券が使えるか。

②の養生だけで、終わったあとの負担がかなり変わります。介護をしながらの片づけは思った以上に手間です。

髪を切る日に、入浴と爪も一緒に頼む

介護保険の対象外になる用事は、保険外サービスで頼める場合があります。相談は無料です。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。面談・相談は無料。広告(PR)を含みます。

よくある失敗

事業者を決めてから助成を調べる

指定事業者でないと使えないことがあります。順序は助成が先です。

料金を技術料だけで比べる

出張費が別にかかることがあります。総額で比べてください。

対象にあたるか曖昧なまま依頼する

当日に断られることがあります。状況を正確に伝えてください。

ヘルパーに散髪を頼もうとする

理美容は訪問介護では行えません。理美容師の資格が必要です。

当日キャンセルの条件を聞いていない

介護では体調による中止が起こります。先に確認してください。

介護している家族自身は対象外だと思い込む

通知には、常時介護している家族も対象になり得ると書かれています。

よくある疑問

要介護認定を受けていなくても頼めますか。

厚生労働省の通知は、疾病のほか骨折・認知症・障害・寝たきり等を挙げ、社会通念上、来店が困難と認められる者を対象としています。認定の有無だけで決まるものではありません。状況を事業者に伝えて確認してください。

介護している自分の髪も切ってもらえますか。

自宅で乳幼児の育児または要介護高齢者等の介護を常時行っており、他の支援が利用困難で、家族の安全性を確保することが困難になると認められる場合は、通知上の対象に含まれます。事業者に状況を伝えて確認してください。

介護保険は使えますか。

訪問理美容は介護保険のサービスではありません。ただし市区町村が独自に助成制度を設けていることが多いため、そちらを確認してください。

助成はどこに聞けばよいですか。

お住まいの市区町村の高齢福祉担当課、地域包括支援センター、または担当のケアマネジャーです。

施設に入っている場合はどうなりますか。

施設が理美容の巡回を手配していることがあります。まず施設に確認してください。施設が契約している業者しか入れないことが多く、その場合は助成の対象外です。

寝たきりでもカットできますか。

ベッド上での施術に対応している事業者があります。対応可否と、必要な準備を事前に確認してください。

→ 親が出ていって帰ってこないとき:位置情報端末の貸与(区の要件と自己負担)/SOSネットワークの事前登録は、出ていく前に出しておく/高齢者のタクシー助成は手帳なしで使えるのが23区中12区

介護保険で頼めないことの記事一覧

このページが扱う範囲
本ページは制度の一般的な整理です。助成の有無・対象・回数は市区町村ごとに異なります。下の10自治体に当てはまらない市区町村でも、名前を変えた同じ制度があることが多いので、「ねたきり」「出張理美容」「理美容券」で探してください。

一次情報の確認先

このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。

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